抄録
リラクサー誘電体は優れた誘電・圧電特性をしめすことから近年盛んに基礎的および応用的研究が行われている。しかしながら、リラクサー誘電体の示す諸特性の起源については系の「不均質性」が重要である理解されているが、リラクサー特性を統合的に説明するモデルはまだ確立されていない。本研究では、典型的なリラクサー誘電体Pb(Mg1/3Nb2/3)O3(PMN)[1]と強誘電体PbTiO3(PT)の固溶体PMN-PTの相境界近傍組成におけるドメイン構造および局所構造について、電子回折法、高分解能電子顕微鏡法および走査透過型電子顕微鏡法を用いて調べた。