抄録
酸化チタン(TiO2)は光触媒として、抗菌、脱臭、汚染物質の分解などに利用されている。酸化チタンには常温常圧で8種類の結晶構造があり、天然に産出するものにはアナターゼ型、ルチル型、ブルカイト型がある。その中でもアナターゼ型とルチル型が安定でかつ、合成しやすいことから様々な用途に広く使われている。これに対し、ブルカイト型は合成が非常に困難であることから利用例や研究報告数が少ない。そこで本研究では、水溶性チタン錯体を出発原料としブルカイト型酸化チタンの水熱合成を行った。また、得られたブルカイト粒子を用いてブルカイト型酸化チタン薄膜の作製を行い、光誘起親水性及び光触媒機能評価を行った。