日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 2P193
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アンモニアを用いないタンタル基窒化物及び酸窒化物顔料の合成
*大橋 優喜押元 賢一郎長江 肇楠本 慶二杉山 豊彦
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抄録
セラミック、プラスチック、塗料等の着色用顔料として製造されるものの中には、人体にとって極めて有害な金属(カドミウム(Cd)、セレン(Se)、鉛(Pb)等)が含まれており、その使用に関する規制が今後も厳しくなっていくものと思われる。従って、従来の顔料を毒性の疑いの少ない成分を含有する顔料に代替することが重要である。タンタル(Ta)は、毒性がなく、その5価の窒化物や酸窒化物は、環境親和性の高い顔料として、研究開発が行われてきた。しかし従来の合成法では、これらの窒化物及び酸窒化物の製造に際して、酸化タンタル等の出発原料を可燃性且つ毒性のアンモニアガスを大量に長時間流しながら窒化する手法を用いているため、安全性及びコスト面(大量合成が難しい)において、非常に大きな問題を抱えている。そこで、本研究開発では、アンモニアガスによる長時間の窒化プロセスを用いないで、より安全に、低コストで、タンタル(V)窒化物及び酸窒化物を製造することを可能にする新しい合成技術の開発を行った。
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©  日本セラミックス協会 2011
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