抄録
BaTi2O5の合成に関して、ガラス粉末と酸化物粉末の2種類の原料粉末が比較された。ガラス粉末は赤外線加熱急冷装置を用いて焼結体を熔融・急冷することによって作製した。酸化物粉末は通常の固相反応法で作製し、仮焼を行わないBaCO3とTiO2の混合粉末と900℃-2hで仮焼した粉末を用意した。酸化物粉末を用いた場合には、熱処理温度や温度プロファイルを変化させてもBaTi2O5単相を得ることができなかった。一方、ガラス粉末を用いた場合には、1200℃から1250℃で熱処理すると容易にBaTi2O5単相が得られた。