日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 2P200
会議情報

(Bi,Na)TiO3-Na(Nb,Ta)O3系強誘電体の強誘電特性と結晶構造
*藤代 直樹北村 尚斗井手本 康
著者情報
キーワード: 強誘電体, 結晶構造
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
近年、環境負荷低減の観点から鉛を含むPZT系に代わる非鉛系強誘電体材料として、本研究では、BNTにNaNbO3固溶(NN)、NaTaO3固溶(NT)、さらにNaNbO3, NaNbO3を固溶した試料 (NNT)に着目した。これらの試料について強誘電特性について検討した結果、NN, NT, NNTで強誘電特性がみられたので結晶構造解析を行った。中性子回折からは、NN, NNTでは八面体の歪が増加し、NTでは八面体の歪が減少する傾向が見られた。MEMによる電子密度分布解析より、NNではBNTと同様にTiO6八面体のそれぞれのTi-O結合の共有結合性に異方性が見られ変化が見られなかったが、NTでは共有結合性の強さが等方的になった。これによりNTでは八面体の歪が減少することで、強誘電特性に変化が見られたと考えられる。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2011
前の記事 次の記事
feedback
Top