抄録
溶融アルカリ法を用いて(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3 (x, y = 0.00 - 0.50)固溶体の合成に成功した。得られたサンプルは、XRDやTEMを用いて特性評価を行った。x, y < 0.20は単一相の固溶体が得られた。0.30 < x, y < 0.40では、x, y < 0.20と同様な一般構造式(ABO3)をもち格子定数の異なるペロブスカイト2次相が析出したものの、x, y = 0.50では再び単一相に戻った。また、溶融アルカリ法を用いて合成した粒子径は100 nm程度であり、市販品と比べても微小で良結晶性であった。当日は電気特性についても報告する。