抄録
ビスマス層状構造強誘電体(BLSF)で代表的なチタン酸ビスマス(Bi4Ti3O12, BiT)は、ホット-フォージング法1)やTemplated Grain Growth (TGG)法2)、磁気異方性を利用した強磁場中体積法3)など、様々な粒子配向化技術のモデルとして用いられてきた。常温衝撃固化現象を基にしたエアロゾルデポジション(AD)法は、室温で緻密なセラミック膜を高スループットで作製できることから、低環境負荷を実現するプロセス技術として近年注目されている。しかし、この方法での粒子配向制御に関する報告は非常に少ない。本研究では、BiT粒子を用いて、AD法における粒子配向制御の可能性を探索したので報告する。