抄録
磁性ミクロスフィアはドラッグデリバリーシステム(DDS)のキャリアとして使用されている。ミクロスフィアとして用いることで,ナノ粒子として使用する場合より,流動性,操作性,有用物質の輸送量などの向上が期待できる。本研究ではW/O/W分散系を利用して,コバルトフェライト(CoFe2O4)ミクロスフィアの生成を試み,界面活性剤濃度が粒子形態と生成相に及ぼす効果を検討した。生成物は薄片状ナノ粒子が集合した直径約5μmの多孔質ミクロスフィアだった。X線回折の結果,焼成なしでもCoFe2O4が得られることを確認した。結晶性はTween20濃度によって変化しなかったが,高いSpan80濃度では著しく低下した。