日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 3J10
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マンガン(II)イオン固溶β型リン酸三カルシウム上におけるMC3T3-E1細胞のRNA量
*宮本 吏佳子小沢 明日香山田 武柴田 裕史吉田 克己山室 修橋本 和明
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抄録
β型リン酸三カルシウムは骨補てん材として整形外科分野で応用されているMn2+イオンは破骨細胞の働きを抑制し,骨芽細胞を活性化させる1.これらのことから,固溶量を変化させたMn2+イオンをβ-TCPに固溶(3, 6, 9.09, 13.64 mol%)し,MC3T3-E1細胞を用いて細胞試験を行うこととする.このことから,β-TCPにMn2+イオンを固溶させることで,Ca2+イオンの溶解性を制御でき,タンパク質合成をおこなうRNA量が増加した.特に6, 9 mol% Mn-TCPは細胞のRNAに関与し,低いCa2+イオンの溶出量にも関わらず,β-TCPと同等のALP活性値をもつことから,新しい骨補てん材となりうる可能性がある.
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©  日本セラミックス協会 2011
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