抄録
近年、バイオセンシング技術の進展が目覚ましく、デバイス作製には半導体プロセスなどが用いられる。生体親和性を有する可塑性の材料が得られれば、ソフトモールディングによって、安価で簡便なデバイス作製が容易となる。そこで本研究では生体親和性と可塑性を併せ持つ材料を得ることを目的とし、3-aminopropyltriethoxysilane(APTMS)を主体とする有機‐無機ハイブリッドを合成した。その熱物性、タンパク質吸着特性、インプリント特性の評価を行った。タンパク質吸着能が高く、熱インプリンティングも可能であることも確認した。これらより本材料がタンパク質センシングに適したものであることがわかった。