抄録
バイオマスが嫌気性発酵をすることで発生し、地球温暖化の原因ともなる「バイオガス」の回収利用技術の開発が望まれている。
一方、ハイブリットカーなどの普及に伴い今後急速に増加すると見込まれる使用済みニッケル水素電池の再資源化を目指している。
我々のグループでは、廃ニッケル水素電池負極材からNi系成分の分離、回収に成功しており、回収したNi系試料(以後wNiO)がCH4ドライリフォーミング(CH4 + CO2 → 2H2 + 2CO)の触媒として高い活性を示すことを見いだしている。この性質を応用して、今回はwNiと試薬のNi試料を-Al2O3およびBaTiO3に担持させた触媒を用いてバイオガス改質性能評価を行ったので報告する。