抄録
水熱処理を施したガラス粉末をマイクロ波加熱することにより,球状多孔体を作製した。多孔体の生成機構は以下のように考えられる。水熱処理によりガラス中に導入された水はマイクロ波を吸収することができるので,マイクロ波を照射することによりガラス粉末を加熱することができる。ガラスだけが加熱されるので,ガラス粉末の中心部に熱が蓄積される,中心部から融解が開始し,水の放出により一つの気孔が形成される。連続的にマイクロ波を照射することにより,溶融物の量だけでなく気孔の径も増大する。このようにして, 15 wt% の水を添加し200°C で6 h水熱処理したガラス粉末を,380Wで10分間マイクロ波を照射することにより,ルツボの形状を有する球状多孔体が作製できた。