日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 1G23
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硫化物沈殿の再分散によるMn2+またはCu2+イオンがドープされたZnSナノ粒子の安定な分散ゾルの調製と蛍光発光特性の検討
*上川 直文松本 貴彬小島 隆掛川 一幸
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抄録
 硫化亜鉛(ZnS)は代表的な蛍光体材料であり、金属イオンのドープによりその蛍光発光特性の制御が可能である。本研究では、エチレングリコール(EG)が遷移金属イオンに強く配位し、粒子の成長や凝集を抑制しナノ粒子の分散の安定性を向上させる機能に着目した。そこで、水溶液中で調製したZnS沈殿をEG中にて解膠し再分散させる非常に簡便な方法により、Mn2+およびCu2+ドープZnSナノ粒子分散ゾルが得られた。特に、Mn2+ドープZnSゾルの場合は特有のオレンジ色の蛍光発光を示した。Cu2+ドープの場合は沈殿生成用水溶液にカルボン酸イオンを添加することで蛍光発光特性を改善することができた。
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©  日本セラミックス協会 2011
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