日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P105
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バイオミネラリゼーションにならう有機・無機界面におけるエピタキシャルな関係性
*野々山 貴行木下 隆利樋口 真弘永田 謙二佐藤 公泰加藤 且也
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抄録
バイオミネラリゼーションにおいて、どの段階で何が無機物の結晶相やモルフォロジーを決定しているかは、結晶学的にも非常に興味深い。事実、骨形成においてハイドロキシアパタイト(HAp) がコラーゲンファイバーに沿って形成されるように、バイオミネラリゼーションプロセスは無機構造を自在に制御する可能性を秘めている。我々はこれまでに、β-シートペプチド単分子膜上でのリン酸カルシウムのミネラリゼーションを通して有機・無機界面におけるエピタキシャルな関係性を調査してきた。β-シートペプチドはアミノ酸側鎖の官能基が 2 次元平面で規則正しく配列している。 今回はHAp の a 面及び c 面のカルシウム原子の位置に対応するように、カルボキシル基を配置した二種類のペプチドを新規設計し、 リン酸カルシウムのミネラリゼーションにおいて、形成した結晶相や結晶方位と対応するかを検証した。
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©  日本セラミックス協会 2012
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