日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P107
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リン酸種の導入によるケイ酸カルシウムの構造への影響
*前田 浩孝田村 友幸小幡 亜希子春日 敏宏
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抄録
材料から溶出するカルシウムやシリケートイオンのような無機イオン種は、骨形成を促進することが報告されている。これらの無機イオンから構成されるケイ酸カルシウムは骨修復材料として期待できる。一方、ケイ酸カルシウムはその溶解によりpHが変動し炎症作用を引き起こす恐れがある。トバモライトのシリケート層中には、交換性陽イオンであるカルシウムイオンが存在するため、イオンを導入するナノサイトとして働くことが期待できる。リン酸イオンは緩衝作用を持ち、かつ、骨形成に重要な役割を担う。本研究では、細胞を活性化する無機イオン種を長期的に徐放し、かつ、アルカリ度の上昇を抑制するために、リン酸イオン種を導入したトバモライトを合成した。
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©  日本セラミックス協会 2012
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