日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P165
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ソーダライト型アルミノゲルマニウム酸塩の合成と評価
*平 靖之地井 元規五十嵐 睦夫中野 裕美
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抄録
ゼオライトの細孔中にアルカリ金属クラスターを内包した複合体は,強磁性をはじめとした磁気転移の起こり得る系として知られている。磁気転移の発現機構は未だ明らかではないが,ゼオライトにおける骨格構造の化学組成が影響を与えていると考えられる。そこで,本研究では,ゼオライト中のケイ素をゲルマニウムに置き換えたゼオライト類似化合物が化学組成を比較的制御しやすいことに着目し,物性との関連性および発現機構解明を試みた。複合体のホストとして,ソーダライト型ゼオライト中のケイ素をゲルマニウムで置換したアルミノゲルマニウム酸塩(AlGe-SOD)を,構造規定剤の添加量を変えて合成した。最適な添加量により,AlGe-SODの形態を制御し,ゼオライト類似複合体を合成することができたのでここに報告する。SEMによる形態観察を行ったところ,構造規定剤を加えない試料は柱状結晶であった。構造規定剤添加量を徐々に増やすと,結晶粒径は小さくなり,x = 1.0試料では,ほとんど立方体に近い結晶粒子を得ることができた。
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©  日本セラミックス協会 2012
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