抄録
ナノファイバー状アルミナゾルを撥水化剤を用いて撥水化し、それを用いてアルミナ薄膜を作製した。ナノファイバー状アルミナゾルに、(トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン(FAS) を反応させた。ろ過後、コロイド状アルミナゾルまたは白色沈殿とコロイド状ゾルを得た。反応液の状態は、FASの添加量および反応温度・時間により変化した。コロイド状ゾルから作製した薄膜の接触角は、反応条件により異なった。Al:FAS=1:0.075(モル比)(50℃/1h)および1:0.1(モル比)(50℃/1h)から得られた薄膜では、接触角は97~104°と高く、撥水性を示した。