抄録
熱電変換材料は環境負荷の少ないエネルギー源として期待されている。本研究ではLa2-xSrxCuO4にFe2O3を添加することで、その電気的性質の変化を調べると共に、熱電変換性能の向上を目指した。電気伝導度はSrの置換を行うことで上昇し、Feを添加すると減少した。またゼーベック係数は電気伝導度とは逆の関係を示した。これは、Srの置換によってキャリア濃度が増加し、Feの添加によってキャリア濃度が減少したためであると考えられる。出力因子はSrの置換を行うだけでは減少した。これはゼーベック係数の減少の寄与が大きかったためであり、キャリア濃度が高すぎたと考えられる。Feの添加を行うことでキャリア濃度が最適地に近づき、出力因子は単相のものを超える値を示した。