抄録
層状酸化物の単層剥離により得られるナノシートは、厚さが数nmで横方向はその100倍以上の大きさを有する2次元ナノ結晶であり、量子サイズ効果など従来のバルク体とは異なる化学的、物理的特性が発現する機能材料として注目されている。本研究では、従来の剥離プロセスでは作製できなかったZnを一部置換した層状チタン酸塩の剥離に注目し、新規Zn置換チタニアナノシートの作製と多層ナノ薄膜の構築を試みた。K0.8Zn0.4Ti1.6O4の酢酸処理により、プロトン交換体を作製し、水酸化テトラブチルアンモニウムを用いて、プロトン交換体の膨潤化・単層剥離させることで、ナノシートが分散したコロイド溶液の作製に成功した。さらに交互吸着法によりナノシート/PDDAが繰り返した構造の多層膜を作製した。