抄録
大学卒業後、企業などで働くと技術者は各種の仕事をする。ルーチンの仕事だけなく、今までに出合ったことのない問題を解決することになる。その解決策に到達するには、学生時代に学んだ知識だけでなく新しい知識も組合せて今までに誰もが経験したことがない方法で解決法をデザインしなければならない。このような「デザイン能力」を養成するのは旧来の授業では困難で、これを実施するにはPBL教育が適している。このPBL教育にはいろいろな形が考えられるが、時代の流れに応じて変化していく必要もある。したがって、各大学で行われているPBL教育の実情を共有し、改善につなげることが求められる。本講演では、演者の学科での例を示し、広くご意見をうかがうことを目的とする。