抄録
ペロブスカイト型構造を有する(La,Sr)MnO3は良好な混合伝導体であり、また、NOx分解触媒性能を示すことが報告されている。われわれは、これらの特性を組み合わせてLSMを検知極として用いる新規のNOxセンサの開発を行ってきた。本研究ではセンサ特性向上に適した形状を有するLSM粉末を合成することを目的とし、噴霧熱分解法を中心としてLSM粉末を合成し、粉末の比表面積や微細構造との関係を検討した。噴霧熱分解法にクエン酸法と炭化法を組み合わせることで、センサ特性向上を期待できる多孔質粒子を合成することができた。