抄録
アモルファスシリコン太陽電池などの原料であるSiH4ガスは,ケイ化マグネシウム(Mg2Si)と塩化アンモニウムを液体アンモニア中で反応させることにより得られている。籾殻は米の生産に伴い毎年発生する廃棄物で,その20wt%はシリカから成る。このシリカは水溶性シリカが蓄積したものであり,比表面積が大きく,また非晶質であることから反応性が高いことが知られている。本研究では、原料としてこの籾殻由来のシリカとマグネシウムとの反応[4Mg+SiO2→Mg2Si+2MgO]によるMg2Si生成反応について検討を行った。マグネシウム原料として、Mg及びMg-Al合金を用いた。