日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 2E25
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エマルジョン法による新規多孔構造を有する多孔質セラミックスの作製
*熊澤 知志高井 千加白井 孝藤 正督
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抄録
多孔質セラミックスの性能を決める要素として気孔構造や気孔率、気孔径分布が挙げられる。本研究では気孔表面に微構造を形成することで、新たな性能をもった機能性材料の作製を目的とする。その方法としてエマルジョン法に着目した。水系スラリーに水とは混合しない非水系溶媒を分散させたエマルジョンを作製し、それを固化させれば従来の多孔質セラミックスが得られるが、本実験ではその非水系溶媒に水系スラリーの粒子とは異なる粒子を加えた非水系スラリーを用いた。それにより乾燥・焼結時、非水系溶媒が蒸発しその中の粒子が気孔表面に付着し、従来とは異なる気孔構造が得られる。非水系スラリーの粒子濃度が低ければ_丸1_「粒子が気孔表面に分散して付着している気孔構造」、高ければ_丸2_「層状に付着している気孔構造」が得られ、また、大きな粒子を用いることで_丸3_「気孔内で自由に動ける粒子が存在するような気孔構造」を得ることも可能である。本実験では_丸1_のような気孔構造の作製を行い、それにより付与される熱的特性を調査した。
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©  日本セラミックス協会 2012
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