抄録
水銀圧入法(MIP)に代わる新たな空隙構造解析手法としてサーモポロメトリー(TP)が注目されており,空隙水の凝固・融解挙動から,セメント硬化体の細孔径分布を測定する研究が報告されている。しかし,セメント硬化体は2nm~200nmの非常に幅広い細孔径分布を有しており,水を用いた場合には約-0.1℃における融解熱・凝固熱を解析する必要があるが,これはDSCの測定精度から非常に困難である。本研究では,細孔径の異なる多孔質シリカの検討から、凍結した水とシクロヘキサンの融解挙動を併用したTPによるセメント硬化体の細孔径分布の測定方法を提案し,MIPの結果と比較した。