抄録
多孔体の解析手段として水銀圧入法は広く用いられるが、実際の空隙構造との対応は解釈上困難な点も多く残されている。低融点合金を溶融状態で多孔体に圧入して、その後冷却固化させた試料断面を、走査型電子顕微鏡で観察する解析手法を開発した。この解析手法を軽量気泡コンクリート(ALC)に応用し、軽量気泡コンクリートの空隙構造を明らかにすることを目的とした。その結果、軽量気泡コンクリート中に気泡部とは別に存在する、大きさの異なる2種類の細孔を特定することができた。本解析手法は様々な多孔体のメソ領域の細孔構造を解析する上で有力な手段であることを確認した。