抄録
新興国のインフラ整備の中では、東南アジアの工事が増加しているが、コンクリート系の材料は全て現地の物を使用して工事を行わなければならない。特にコンクリート工事においては、事前に材料として使用するセメントの物性を把握しておくことは重要である。
ベトナムでは、普通ポルトランドセメント(OPC)はあまり使用されておらず、ポルト混合セメント(PCB)が広く用いられている。このセメントは、20%までOPCを混合材(石灰石、玄武岩、ポゾラン物質)で置換したセメントであるため、日本とはその物性に大きな違いがある。
そこで本検討では、ベトナムのセメントの性質を物理的、化学的に把握し、現地での品質管理に必要な知見を蓄積することを目的とした。