日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1E32
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アルミナ-チタニアを焼結助剤としたホットプレス炭化ケイ素の焼結性
*吉田 克己篠田 豊鈴木 義和
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抄録
炭化ケイ素(SiC)は,耐熱性,耐環境性,耐磨耗性,高熱伝導性,高温高強度,低放射化特性などの優れた特性を有しており,高温構造部材や耐磨耗部材として利用されている.本研究では,Al2O3及びTiO2を焼結助剤としてSiCをホットプレス焼結し,その焼結性を評価した.Al2O3-TiO2焼結助剤を5 wt%及び10 wt%添加し,1800oCでホットプレス焼結したSiC焼結体のかさ密度はそれぞれ2.62 g/cm3及び2.73 g/cm3,開気孔率は16~18 %であり,緻密な焼結体は得られなかったが,1900oCでホットプレス焼結したSiC焼結体のかさ密度はそれぞれ3.10 g/cm3及び3.17 g/cm3,開気孔率は3%以下となり,緻密なSiC焼結体が得られた.  1900oCでホットプレス焼結した試料のX線回折を行い,結晶相を同定したところSiCはβ相であった.また,焼結助剤として添加したTiO2に由来するTiCに帰属する回折線が見られた.
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©  日本セラミックス協会 2012
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