抄録
10mol%ガドリニウムドープセリアセラミックスを,大気中,1000℃から1400℃の温度で焼結した.得られた焼結体の見かけ密度をアルキメデス法で,また,真密度ピクノメーター法で測定した.見かけ密度と真密度から計算された相対密度は,焼結温度1200℃までは増加したが、1200℃以上の温度では,減少した.原料粉末の熱重量分析を行った結果,1200℃以上での重量減少は認められなかった.このことから,高温におけるセリアの不定批性により,1200℃以上の温度域で酸素の放出が起こったことが示唆された.