抄録
原料にBaCO3,CaCO3,ZrO2,TiO2粉末を用いて、固相反応法にてBaxCa1-xZr0.1Ti0.9O3セラミックスを作製した。X線回折法により焼結体の結晶構造を決定した。作製した試料は銀電極を焼き付けた後、LCRメータにより誘電特性を、強誘電体評価システムにより強誘電特性と電場誘起歪を調べた。d33定数は電界印加時の歪量、d33メータ、共振・反共振法により評価を行った。x=0.15の組成においては、S-E曲線の傾きより算出した有効d33値は600 pm/Vであった。またd33メータによる測定結果の最大値も360 pC/Nを示した。