抄録
環境にやさしく誘電・圧電特性の大きなチタン酸バリウム(BaTiO3)配向セラミックが近年注目されている。これまで我々は強磁場中電気泳動(EPD)法によりBaTiO3配向セラミックスの作製を検討してきた。そのために新規2段階熱分解法を用いてより分散性の高いBaTiO3ナノ粒子を合成した。そこで本研究では作製したBaTiO3ナノ粒子を用いて12Tの強磁場中EPD法とスリップキャスト法により集積体を作製し、その集積体を焼結することでセラミックスを作製する。そのセラミックスを評価することで、電場・磁場による配向制御、及びその電気特性の測定を行ったので報告する。