抄録
SiC/SiC複合材料は航空宇宙分野や原子力・核融合分野における、次世代高温構造材料としての応用が期待されている。本研究で用いるNITE法において、複雑形状部材作製のためのニアネット成型技術開発は実用化のための1つの鍵である。NITE法では加圧焼結時の大きな体積収縮(~50 Vol%)を抑制することが課題であったが、プリフォーム段階での緻密化によってプリフォーム組織の改善、成型時の体積収縮の抑制に成功している。しかし、処理圧力や温度の検討は未だ不十分である。本研究では、プリフォーム高密度化処理の圧力が及ぼすプリフォーム組織への影響及び、最終成型体の微細組織及び強度特性への影響を評価した。