抄録
酸素欠陥チタン酸化物(TinO2n-1)は、その優れた電気伝導性と化学安定性のため、電気化学分野への応用が期待されている。特に、Ti4O7は非常に高い電気伝導性を示すため、燃料電池の電極などへの利用が期待されている。しかし、還元型の金属酸化物モノリスの作製は比較的困難であり、ほとんど研究例がない。本研究では、チタニウムアルコキシドとエチレンジアミンを出発物質として、相分離を伴うゾル-ゲル法により作製したTi系有機-無機ハイブリッド多孔体を、不活性雰囲気下で焼結することでマクロ多孔構造をもつ酸素欠陥チタン酸化物(TinO2n-1)を作製した。さらに、焼成条件を変化させた場合における、焼結後の試料の結晶相を調べた。