日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 3H33
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メチルトリエトキシシランのみを用いたコロイド状メソ構造ナノ粒子の作製
*東田盛 さゆり山田 紘理浦田 千尋黒田 一幸
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抄録
メソポーラスシリカナノ粒子は、機能性官能基の導入により多くの応用展開が期待されているが、導入量の限界や不均一な分布が課題となっている。そこで本研究では、骨格源にメチルトリエトキシシランのみを用い、塩基性条件下でコロイド状メソ構造ナノ粒子を作製した。この溶液は高い透明性・分散性を保持しており、TEM観察から粒径20 nm以下のメソ構造粒子であることを確認した。この溶液に対し、透析により界面活性剤を除去すると、水中で凝集体を形成した。これは粒子表面に存在するメチル基の疎水性により、粒子同士が集合したためであると考えられる。この凝集体を乾燥させた粉末の29Si MAS NMRスペクトルから、T 3環境が90%以上の構造体であることを確認した。
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©  日本セラミックス協会 2012
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