抄録
溶解析出法により魚由来吸収性生体模倣材料を作製し、微細構造と水蒸気吸着性の関係を検討した。溶解析出アパタイト(dp-HA)は、Na+、Mg2+含有Ca2+欠損型水酸アパタイト(HAp)であり、微結晶からなるフロック状凝集粒子が観察され、ミクロ・メゾ細孔の存在が確認された。アパタイト/コラ-ゲン(HA-C)では、混合比(H/C)=3.5でHAp凝集粒子が、H/C=2.2でコラ-ゲンに配向した柱状HAp粒子が認められた。dp-HAとHA-C粉末の水蒸気吸着等温線では、吸脱着工程で水蒸気吸着量のヒステリスがみられた。単分子層吸着の相対圧で吸着量は、コラ-ゲン含有量の増加に伴い減少した。多分子層吸着の相対圧で吸着量は、H/C=3.5で最高値を示した。