抄録
慢性腎臓病(Chronic kidney disease: CKD)は1330万人、成人の8人に1人が罹患しており、新たな国民病と認識されている。また腎機能は加齢とともに低下するため、超高齢社会の我が国では患者数は増加している。CKDの発症や進行には生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)が強く関連するため、食事のタイミングを含め時間栄養学の考え方が重要である。CKD患者の死因として、心血管系の石灰化があり、血清リン濃度の上昇はそのリスク因子となる。CKDの進行を抑止するために、リン栄養管理が重要視されているが、時間栄養学を考慮したリン栄養療法は未だ存在しない。そこでリン栄養管理の一助となり得る、血中リン濃度の日内リズム形成機序について紹介し、考察したい。