日本PDA学術誌 GMPとバリデーション
Online ISSN : 1881-1728
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一般論文
空中浮遊微生物の迅速モニタリング法の評価検討
片山 博仁葭原 鶴二齊藤 敬則芥川 雅之岡本 敦仁岡本 隆太金子 睦子川北 裕司神谷 松雄後藤田 龍介須藤 浩孝玉越 重治那須川 真澄納田 浩司宮下 野恵
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2012 年 14 巻 2 号 p. 43-47

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抄録
  注射剤をはじめとした医薬品製造環境の微生物管理に於いて,空中浮遊微生物用の迅速モニタリング装置が脚光を浴び始めている。その効果的な利用法を見出すために,先ず各製造環境の清浄度に応じた既存の微生物環境モニタリングはなぜ必要かという根本的なコンセプトを再度整理し,次に迅速法がこのモニタリングに効果的に使えそうな状況を想定して実測データを収集し,先に整理したコンセプトにあった実用の可能性を評価した。その結果,迅速モニタリング装置の有用性が示唆された。同時に,実用に供するために解決すべき課題も確認できた。今後更なる改良と実地データの蓄積によって,微生物迅速モニタリング装置の有用性は確実なものとなり,実用が広がって行くものと思われる。
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© 2012 日本PDA製薬学会
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