抄録
症例1 : 59歳,女性。Hb4.6g/dlと貧血を認め,腹部CTで小腸腫瘍を疑った。小腸造影,小腸内視鏡で,Treitz靭帯より約30cm肛門側の上部小腸に陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認め,空腸部分切除を施行した。組織学的にはc-kit(+),CD34(+)で3.5×3.2cm大のGISTと診断した。
症例2 : 52歳,女性。Hb1.9g/dlの貧血を認め,腹部CTで小腸腫瘍を疑った。小腸造影,小腸内視鏡でTreitz靭帯より約10cm肛門側の上部小腸に陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認めた。生検でGISTと診断し,腫瘍摘出術にて6×6×3cm大のGISTを摘出した。術前,小腸内視鏡で確認しえた小腸GISTは比較的稀であり,文献的考察を加え報告する。