Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
高濃度酸素療法が著効した多発性筋炎合併腸管囊胞状気腫症の1例
関田 祥久藤森 俊二江原 彰仁小林 剛瀬尾 継彦三井 啓吾米澤 正興柴田 喜明永田 和弘田中 周辰口 篤志山門 進吉田 豊岸田 輝幸坂本 長逸
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2005 年 66 巻 2 号 p. 35-38

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抄録
 間質性肺炎併発多発性筋炎の61歳男性患者。半年以上続く難治性の嘔吐と下痢で来院した。便培養検査は陰性であった。腹部単純レントゲン写真では腸管拡張像を,腹部CTでは回腸末端部,上行結腸を中心に腸壁内気腫の多発を認めた。内視鏡および腸管造影検査では回腸末端部に多数の粘膜下腫瘍様の隆起を認め,腸管囊胞状気腫症と診断した。当疾患に関して高濃度酸素療法の有用性が多数の文献で報告されており,本症例でも高濃度酸素療法が試行された。間質性肺炎を併発していたため,咳嗽の増悪に伴い酸素療法を早期に減量中止したが,腸管壁内に貯留していた気腫像は著明に減少し症状は軽快した。腸管囊胞状気腫症は膠原病のほかトリクロロエチレンの長期暴露により誘発されることが報告されているが,本症例では暴露歴は認めなかった。
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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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