Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
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症例
オクトレオチドの有効性が示唆された蛋白漏出性腸症合併重症潰瘍性大腸炎の1例
酒井 元船越 信介矢島 知治芹澤 宏渡辺 憲明金子 文彦常松 令熊谷 直樹土本 寛二森永 正二郎日比 紀文
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2005 年 67 巻 2 号 p. 120-121

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抄録
 UCの経過中に低アルブミン血症が遷延し,99mTc蛋白漏出シンチグラフィーにて蛋白漏出性腸症と診断した1例である。難治性下痢に対しオクトレオチド100µg皮下注の連日投与を開始したところ,血清アルブミン値の改善を認めた。本症例では,蛋白漏出性腸症を合併した難治性UCに対する下痢と低アルブミン血症の改善にオクトレオチドが有効である可能性が示唆された。
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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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