主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 69-
海洋研究開発機構では、日本海溝沈み込み帯へのインプットとしての太平洋プレートの実態把握を目指し、北西太平洋海域における大規模地震構造探査観測研究を10年以上にわたって実施してきた。その結果、海洋プレートが海溝から沈み込む直前に折れ曲ることに伴い構造変質していること、その構造変質はプレート形成時の海嶺の走向などによって顕著な不均質性を示すこと、また海洋プレート上には海底地形だけでは窺い知ることができないさまざまなスケールの地下構造不均質(プレート形成時の古傷、最近のプチスポット活動の影響)が存在していることなどが分かってきた。これら海洋プレート構造の不均質は沈み込み後の地震分布とよい相関を示しているため、沈み込み地震発生帯の理解には、海嶺におけるプレート形成から海溝におけるプレート折れ曲がりまで、沈み込み帯インプットとしての海洋プレートの構造発達史の把握が重要であると考えられる。