東京女子医科大学/消化器病センター
2005 年 67 巻 2 号 p. 84-85
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症例は72歳,女性,肝硬変症(自己免疫性)の診断で通院中,内視鏡検査で食道および十二指腸下行脚に静脈瘤を認めた。食道に対し内視鏡的静脈瘤結紮術を行うとともに,十二指腸に対し予防的にクリッピングを行った。十二指腸静脈瘤の形態は縮小し,6カ月後も明らかな再発は認めなかった。クリッピングは組織障害がなく穿孔の可能性が極めて低く,追加治療も容易であり,十二指腸静脈瘤に対する予防的治療法として有用と考え報告した。
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy