Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
肝門部悪性胆道狭窄に対するNiti-S Y type Stentの有用性
宮澤 志朗木田 光広岩井 知久安藤 豪池田 弘子菊地 秀彦竹澤 三代子荒木 正雄渡辺 摩也木田 芳樹今泉 弘西元寺 克禮
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2007 年 70 巻 2 号 p. 49-53

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抄録
 肝門部悪性胆道狭窄に対する両葉ドレナージを目的としたexpandable metallic stent(EMS)であるNiti-S Y type Stent(Taewoong社製)(Fig. 1)を2005年12月から10症例に対し使用した。Niti-S Y type Stentのステント中央は1cmにわたりメッシュが粗になっており,partially stent in stent法による対側への挿入を容易にしている。当院で使用した症例はBismuthⅡ型以上のいわゆる泣き別れの状態であったが,全症例で経乳頭的両葉ステンティングは可能であった。観察期間が短いため評価は出来ないが最長開存期間は251日と現在も開存期間を延長しており,従来の方法と比較し期待される。偶発症の発現率も胆管炎 : 20%,胆嚢炎 : 10%を認めたものの胆道出血,肝膿瘍は認めていない。ステント閉塞後の対応が問題となるが当院では,EMS又は交換しやすいようにフラップのないピッグテイルカテーテルをstent in stentすることでほぼ対応出来ている。肝門部悪性胆道狭窄に対する両葉ドレナージについては肝膿瘍,胆管炎などの偶発症や閉塞後のドレナージの問題がありコンセンサスは得られていないものの,いわゆる泣き別れ症例では造影後非ドレナージ領域の胆管炎が問題となることもあり,適応を選んだNiti-S Y type Stentによる両葉ステンティングは有用であると考えられた。
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© 2007 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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