Progress of Digestive Endoscopy
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症例
胃潰瘍穿孔を呈した巨大胃石の1例
栗原 雄司山川 達郎徳永 昭渡辺 昌則坊 英樹
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キーワード: 胃石, 胃潰瘍穿孔
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2007 年 70 巻 2 号 p. 72-73

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抄録
 今回,我々は,他院で胃潰瘍穿孔に伴う手術時に胃石を指摘されたが全身状態などから摘出をされず,当院にて摘出術を行なった巨大胃石症例を経験したので報告する。症例は59歳男性。手術後近医にて経過をみられていたが,貧血,及び胃石加療目的に当院へ紹介入院。上部内視鏡にて胃の2/3を占める褐色まだら状で比較的表面平滑な長径15センチ大の胃石を確認,さらに胃体下部前壁に潰瘍を認めた。治療としては,胃石が硬く巨大で潰瘍穿孔の既往があり,また,分割できたとしても小腸落下による腸閉塞の危険もあることから内科的加療は困難と判断し,胃切開術を行った。胃石は,14×8×8cm,重量350gで弾性硬。割面に柿種子を認め柿胃石と診断した。胃石は我が国においては柿胃石が多数を占めており,潰瘍,腸閉塞の合併が問題である。原因としては化学変化による膠着凝固や,胃の運動機能低下による排出遅延などが考えられている。
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© 2007 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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