抄録
症例は65歳男性。上部内視鏡検査にて0-Ⅱc+Ⅲ病変を指摘,生検では陥凹中心部で内分泌細胞癌(endocrine cell carcinoma ; 以下,ECC),陥凹周囲より扁平上皮癌(squamous cell carcinoma ; 以下,SqCC)と診断された。cT1bN1M0,StageⅡの術前診断にて食道亜全摘術を施行した。切除標本ではUtからLtにかけて全周性にSqCCが上皮内伸展し,陥凹部でSqCCに連続したECCが粘膜下層深部に浸潤していた。化学療法を追加し,術後8カ月経て無再発生存中である。