抄録
症例は80歳,男性。平成18年10月,閉塞性黄疸で初診。胆管癌の診断でメタリックステントを挿入した。平成19年9月より食物残渣によるステント閉塞,胆管炎に対し,月1回程度バルーンカテーテルで除去していた。平成20年4月,腫瘍の増大によりステントが逸脱し,十二指腸に潰瘍を形成した。出血,穿孔の可能性がありステント抜去を試みたが不可,そのためAPCを用いてステントトリミングを行った。その後,肝右葉にメタリックステント,左葉にプラスティックステントをstent in stentでそれぞれ挿入した。以後,胆管炎の再発なく経過良好である。ステントトリミングに関する報告は少なく貴重な症例と考え報告する。