駿河台日本大学病院/消化器肝臓内科
2009 年 74 巻 2 号 p. 42-43
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29歳男性。主訴,吐血。上部消化管内視鏡検査で胃体下部大彎にⅡc+Ⅲ型類似進行胃癌を認め,潰瘍底に露出血管を伴っていたため止血術を施行した。前庭部は鳥肌胃炎を呈していた。生検の結果,低分化型腺癌であったため幽門側胃切除術を施行した。近年,鳥肌胃炎を合併した若年者胃癌との関連が注目されている。有症状の若年男性の場合,消化性潰瘍のみならず本症も念頭に入れた内視鏡検査が重要であると考えられた。
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
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