Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
ISSN-L : 1348-9844
症例
内視鏡的に止血した十二指腸憩室出血の2例
佐藤 隆新井 由季屋代 祥子谷仲 一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 74 巻 2 号 p. 68-69

詳細
抄録

 内視鏡的な止血をした十二指腸憩室出血の2例を経験した。症例1は85歳女性で,十二指腸乳頭近傍の憩室出血を認めた。内視鏡の反転操作等で出血部を同定しクリップにて止血した。症例2は86歳女性。出血で視野がとれなかったが,ウォータージェットによる洗浄・吸引により,水平脚奥に拍動性出血を伴う憩室を認めクリップにて止血。同症の止血処置の際には透明フードの装着やウォータージェットの積極的な利用を考慮すべきである。

Fullsize Image
著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
前の記事 次の記事
feedback
Top