埼玉医科大学病院/消化器内科・肝臓内科
2009 年 74 巻 2 号 p. 84-85
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89歳,男性。7カ月間に下血と高度の貧血にて他院に3回入院。上下部消化管内視鏡検査で出血源は不明であった。当院でカプセル内視鏡検査(VCE)を施行し,回腸に3カ所の潰瘍を認めた。ダブルバルーン小腸内視鏡では回腸に潰瘍を伴う螺旋状狭窄を認め,生検では非特異的炎症性変化が観察された。結核菌検査陰性で非ステロイド系抗炎症薬の使用歴はなく,原因不明の多発性小腸潰瘍と診断した。本症例では,VCEがその発見に有用であったことから報告する。
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
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