Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
カプセル内視鏡及びシングルバルーン小腸内視鏡にて診断された小腸カルチノイドの1例
加藤 彩横山 薫竹内 瞳春木 聡美佐田 美和小林 清典西元寺 克禮旗手 和彦吉田 功岡安 勲
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2009 年 74 巻 2 号 p. 82-83

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抄録
 73歳男性。黒色便を主訴に受診し,Hb5.6g/dlの高度貧血を認めた。上部・下部消化管内視鏡検査では出血源は認められず,小腸造影にて上部回腸に中心陥凹を伴う隆起性病変を認めた。カプセル内視鏡検査および経肛門的シングルバルーン小腸内視鏡検査でも中央に潰瘍を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた。小腸部分切除術を施行した。外科切除標本でも1.0×1.0cmで中心陥凹を伴う腫瘤を認め,病理組織学的にはカルチノイド腫瘍であった。
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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