Progress of Digestive Endoscopy
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症例
小腸内視鏡にて診断し得た小腸クローン病の1例
四元 真由子前澤 寧山田 郁絵龍 貴裕蓮見 桂三小野 弘二大野 隆
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キーワード: 小腸内視鏡, クローン病
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2009 年 74 巻 2 号 p. 88-89

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抄録

 症例 : 25歳男性。血便,下痢,腹痛を主訴に当院受診。血液検査上貧血と低栄養を認め,直腸診にて血便を認めたため入院となった。腹部CT,上部下部内視鏡,小腸造影にて有意な所見なし。小腸疾患を否定できず小腸内視鏡を施行したところ,小腸の一部に縦列する小潰瘍を認め,病理所見と合わせて小腸クローン病と診断した。従来の検査で診断が難しい消化管出血の診断に小腸内視鏡検査は有用であると考えられた。

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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